怪談物語としても有名な耳なし芳一とは、以下のようなお話です。阿弥陀寺に盲目で琵琶の名人であった芳一が、あるとき平家の亡霊に「壇ノ浦の合戦」の演奏を七日七晩に渡り頼まれます。夜な夜な芳一が安徳天皇の墓前で、恐ろしいほど無数の鬼火に囲まれて琵琶を弾き語っていました。それに気が付いた寺の和尚は、芳一が亡霊に連れて行かれないよう体中に般若心経を書き、絶対に声を出さないように言いつけました。ところが、耳にだけ般若心経を書き忘れたため、芳一を迎えに来た亡霊が両耳を持ち帰ってしまったのです。この「怪談物語 耳なし芳一」の舞台となったのが赤間神宮です。赤間神宮の境内には「芳一堂」というお堂があり、耳なし芳一を祀っているので、赤間神宮に旅行に来たのであればぜひ、お立ち寄り下さい。
[grw id=”2427″]
赤間神宮のみどころ3選
様々な伝説を残す赤間神宮のとくに見所なすぽっとを3ヵ所ご紹介します。
水天門
壇ノ浦を望む境内正面の石垣上に南面して建つ赤と白のコントラストが美しい竜宮造の楼門。竜宮造の華やかな水天門で、太平洋戦争で焼失後、再建する際に竜宮城をイメージして造られました。安徳天皇が亡くなる際、一緒に入水した平清盛の妻が「今ぞしる みもすそ川の おんながれ 波の下にも 都ありとは」という歌を詠んだと伝わっています。「海の底にも都がある」という意味で、幼い安徳天皇が少しでも怖がらないように言った言葉なのでしょう。そこで安徳天皇をしのび、煌びやかな都がイメージできるよう竜宮造りで門を作ったのです。下関海峡の近くに建つ華やかで美しい水天門には、そんな由来があるといわれています。
宝物殿
赤間神宮の宝物殿には、三つの重要文化財や五つの重要美術品を始め、多数の宝物が展示されています。三点の重要文化財は、「平家物語二十冊長門本平家物語」「赤間神宮文書全十巻一冊」「安徳天皇縁起絵図八福土佐光信筆」です。二点の重要美術品は「平家一門肖像画十幅」や「源平合戦絵屏風 狩野元信」などです。それ以外にも豊臣秀吉が寄進した狛犬及木盃など赤間神宮には貴重な美術品や文化財が多数あります。他の場所では滅多に見ることができない、壇ノ浦の合戦の絵や安徳天皇御入水の絵など、迫力のある屏風絵を見ることができます。
安徳天皇陵・平家一門のお墓
赤間神宮には安徳天皇を神として祀り、同時にお墓である安徳天皇陵や平家一門のお墓が鎮座しています。安徳天皇のお墓は西日本では唯一の御陵で「安徳天皇阿弥陀寺陵」と呼ばれ、赤間神宮に隣接しています。平家一門の武将を祀る「七盛塚」と呼ばれるお墓があります。平教盛、平知盛、平経盛、平教経、平資盛、平清経、平有盛などの武将、安徳天皇と入水した祖母の平時子などのお墓です。
赤間神宮周辺のおススメグルメ
下関で海鮮を食らいつくそう!
赤間神宮は下関にあり、下関と言えばふぐなどの海鮮ですね。赤間神宮を観光し終えた後は美味しいご飯を食べてさらに下関を満喫しましょう。ここではそんな下関を味わいつくせる人気の料理屋をご紹介しています。
絶対行ってみたいお店TOP3!
山口県下関市を旅行するならぜひ行ってほしい人気の料理店を3店舗ご紹介しています。
下関春帆楼本店
数々の歴史の舞台となった関門の急流を望む下関の迎賓館【春帆楼】は、明治21年にふぐ料理を伊藤博文公に提供し禁食令を解かれ、日本でふぐ料理公許第一号となりました。ふぐ料理公許第一号店となって、以来130余年守り続ける伝統の味と巧の技を、会席料理やコースで余すことなくご堪能ください。気品漂う館内には、特別な接待や会合、お顔合わせやブライダルまで様々なシーンに対応する安らぎの和空間を体験できます。長い歴史の中で数多の偉人や歴史上の人物なども利用した、春帆楼でお食事をしてはどうでしょう。
[grw id=”2428″]
市場食堂「よし」
山口県下関市唐戸(からと)には、各地からふぐや新鮮な魚介類が唐戸市場に集まると言われています。唐戸市場に行くと、1階に並んでいる鮮魚店で、寿司・味噌汁・天ぷらなど好きなものを選んで、海を眺めながら食べることができます。また、唐戸市場の2階にある市場食堂「よし」では、贅沢な食事がリーズナブルな価格で新鮮な魚介類が楽しめると地元民だけではなく、旅行客にも大人気です。下関名物の代表格として人気のふぐ刺し定食やフグのから揚げなど、他では味わうことのできない食事が「よし」で味わえます。TV番組でも紹介されたことがあり、出川哲朗さんも大絶賛だったそうです。
[grw id=”2429″]
LAカフェ
唐戸市場から徒歩30秒のところにあるカモンワーフの1階にあるのがLAカフェです。6種類のソフトクリームを海を見ながら食べられると人気です。開放感抜群のテラス席で、海風を感じながら食べるソフトクリームは絶品です。LAカフェで人気のポンポントッピングは、インスタ映え抜群の可愛いソフトクリーム達をどうぞ食べてみて下さい。
[grw id=”2430″]
赤間神宮の観光スポット
数々の伝説などを残す下関の観光スポット
山口県下関は関門海峡に面しており、巌流島の決闘や壇之浦の合戦など、数々の歴史や伝説を残しています。また、新鮮な魚介類を扱う唐戸市場や近くの海を上手に利用した観光スポットが盛りだくさん!そんな下関をさらに満喫するための観光スポットをご紹介します。
ここに行かないと下関観光は終わらない!TOP5
赤間神宮と同様に人気のある下関の観光スポットを5つをご紹介しています。
唐戸市場
明治時代後半に埋め立て工事によって誕生したのが唐戸町です。周辺には領事館や銀行が並び、人の集まる街へと発展していき、1924年に「唐戸市場」が発足しました。人の集まる場所には物が集まり、現在では漁業者や農業者が軒を連ねて新鮮な食材を販売しています。毎週末には、お寿司や丼ぶりが販売される活きいき馬関街が開催されます。新鮮な魚介類だけでなく、活気ある市場らしい雰囲気が味わえるので、市場で働く人々との会話を楽しみながらのショッピングがおすすめです。
[grw id=”2431″]
角島大橋
山口県下関市にある「角島大橋」は全長1,780メートルの角島と本州とを結ぶ通行無料の道路です。夜になれば綺麗にライトアップされ、昼間とはまた一味違った幻想的な光の道が広がります。全長1,780mの「角島大橋」は無料通行できる橋のうち、沖縄本島と古宇利島とを結ぶ全長1,960mの古宇利大橋に次いで、日本第二位の長さとなっている橋です。きらきらと太陽の光を反射させるコバルトブルーの海の中を爽快に走ってゆき、角島に渡ったら角橋大橋のたもとにある瀬崎陽の公園から美しい海に囲まれた橋と海士ケ瀬の絶景を一望しましょう。どこまでも真っ直ぐに続く道をドライブで走りながら、エメラルドグリーンの海の景色が楽しめます。
[grw id=”2432″]
市立しものせき水族館 海響館
山口県下関市は古来より海と深く関わりのある地域で、「海のいのち・海といのち」をコンセプトにしているのが水族館が「海響館」です。海響館の館内には世界一の展示数を誇るフグ目魚類の展示や様々な種類のペンギンやイルカを見ることができる他、1階の入り口すぐには世界に数体しかないシロナガスクジラの完全な全身骨格標本も展示されています。ペンギンの展示ルームでは野生の生活環境がそのまま再現されており、野生のままのいきいきとした姿を見ることができます。ご家族の旅行で海響館に来たのであれば、「オープンラボ」がおすすめ。子供向けに海の謎や生物の仕組みについて学ぶことができます。「海響館」目玉のイルカとアシカショーでは国内では珍しいイルカとアシカの共演ショーを見ることができます。
[grw id=”2433″]
関門トンネル人道
山口県下関市から本州と九州を結ぶのが「関門トンネル人道」です。関門トンネル人道は、地下と地上の二重構造になっており、地下を通れば海峡を歩いて渡ることもできます。こちらの歩行者用海底トンネルは世界的にも稀で、徒歩の場合は通行料無料なので、観光の際にはぜひ、立ち寄ってみてください。地元の方もジョキングや買い物のために利用しているので、子供や女性でも安心して利用していただけます。旅行に来た方の多くは、山口県と福岡県の県境で記念撮影をなどで楽しまれています。
[grw id=”2437″]
老の山公園
東京ドーム10分にもなる約20万平方メートルと広大な敷地が特徴の「老の山公園」。彦島にある老の山の頂上を中心としており、眼下には福岡県北九州市にある響灘港の絶景が広がります。下関市周辺の幼稚園の遠足などでも利用される、市民に親しまれたこの公園。約20万平方メートルと広大な敷地に、春は桜、初夏はあじさいが咲き誇り、年齢問わず多くの旅行客が訪れます。下関駅からは車で8分ほどに位置し、公園内には大型遊具を完備しているため、小さな子供はもちろん、高学年の小学生まで楽しめる遊具が豊富です。一日中遊んでいても飽きない公園なので、休日に家族でお楽しみいただけますよ。
[grw id=”2438″]