[九寨溝]中国旅行・四川省

[九寨溝]中国旅行・四川省

九寨溝 ってどんなとこ?_

九寨溝は、世界自然遺産、国家重点風景名勝区、国家AAAAA級観光地、国家級自然保護区、国家地質公園、世界生物圏保護区ネットワークとして、中国が政府を上げて応援している観光スポットです。また、中国初の自然風景保護を主な目的とする自然保護区でもあります。
九寨溝は、四川省北西部岷山山脈の南段の阿堤チベット族羌族自治州九寨溝県漳扎鎮の境内に位置し、岷山南段弓杆嶺の東北側に位置しています。成都市から400キロ以上離れており、長江水系嘉陵江上流の白水江の源である大きな渓谷(溝)です。九寨溝自然保護区は、南の標高が高く北にいくほど低くなっており、さらには谷が深く、高低さが非常に大きいです。例を挙げると、北縁九寨溝口の海抜は2000メートルなのに対し、中部峰嶺はいずれも4000メートル以上、南縁は4500メートル以上に達し、主溝の長さは30キロ以上となっています。このせいもあり、九寨溝の場所によって植物など群生が変わったりしていろんな九寨溝の表情を見ることができます。
2017年8月8日、四川省阿堤州九寨溝県でマグニチュード7.0の地震が発生し、2年間の修復を経て、九寨溝観光地の一部が開放された。2021年9月28日、九寨溝観光地は全域で開放を再開した。

九寨溝の名は観光地内の9つのチベット族寨子(樹正寨、則查窪寨、黒角寨、ハスの葉寨、盤亜寨、亜拉寨、尖盤寨、熱西寨、郭都寨)から来ており、この9つの寨子は「和薬九寨」とも呼ばれています。九つの寨子のチベット民が代々住んでいたため、「九寨溝」と呼ばれたのがこの観光スポットの始まりです。

上記のように九寨溝の名称は9つのチベット族寨子に由来し、観光地全体が「Y」型をしています。
「Y」の下部分は樹正溝観光地と呼ばれており、樹正溝溝口は観光地の入り口となっています。また「Y」の左右の2本は左が「則查窪溝」、右が「日則溝」となっています。
九寨溝の主な観光地はこの3つの溝に分かれており、2017年の四川地震による修復作業が必要となり、観光地は区域ごとに限定して開放されています。
樹正溝(扎如寺を除く)、日則溝(ノ日朗から五花海までの観光地)、則查窪溝の解放区域は、地震前の85%程度まで戻っており、全てが開放されていないものの、九寨溝の絶景スポットは基本的に全て見て回れます。
※ 2021年9月28日をもって、すべての改修作業が終わり現在では全開放されています。

九寨溝での移動方法

観光客は観光バスに乗ってゲートから観光地に入ります。九寨溝の主溝の長さは60キロ余りで、観光地内には九寨溝専用の観光バスがあります。各観光地にはそれぞれ専用の駅が設置されていて、観光客は観光バスの切符を買った後、指定の駅で自由に乗り降りすることができます。
九寨溝の観光では、「観光バス+徒歩」は必須の移動手段ですので、旅行する前にある程度調べておくことをお勧めします。

参考料金について_

繁忙期 (4月1日から11月15日まで)
⇒ 観光乗車券:¥90元/人
オフシーズン (11月16日から翌年3月31日まで)
⇒ 観光乗車券:¥80元/人

樹正溝[入り口]

九寨溝観光地の入り口

樹正溝は九寨溝の主溝であり、九寨溝観光地の入り口でもあり、全長は13.8キロで、様々な湖が40余りある。重点的に観光をお勧めします:葦海、盆栽灘、樹正群海、火花海。

葦の海

葦の海は半沼の湖です。青々とした湖水は黄金色の葦の茂みに囲まれていて、水鳥が生息する聖地となっています。サギやアヒルがかわいく泳いでいる姿がよく見れるスポットです。

葦の海

盆栽灘

盆栽灘はカルシウムが堆積した浅瀬で、水中にはツツジ、ヤナギ、松、柏、高山柳などの水性を好む植物が生えています。不思議なことに、木の根元には鉢状のカルシウム堆積物があり、木々が天然の盆栽のように生えています。

盆栽灘

樹正群海

樹正群海では、上部の海子(火花海や双龍海、臥龍海など)の水が湖の堤防を越えて、いろんな茂みからあふれ出てきています。その光景は水しぶきで白い水花を咲かせているようで、青々とした林の中を縦横無尽に走り回っています。また、ここからさらに水の流れは堤防に沿って下っていき、水カーテンを形成しています。これは、それぞれの湖の階層がはっきり分かれいるから起こり、さらにその湖の色は、緑の中に青が入ってすごく神秘的な光景になっています。

樹正群海

火花海

火花海は双龍海と臥龍海の間に位置し、紺色の水面には鏡のように波が平らです。海子の周りには、茂った林があり、湖の水面に移りこみます。結果として、水がきらきらと透き通ったエメラルドのようになります。さらに太陽が昇ると、湖面は太陽の屈折の作用で金色に輝き、火花が水の中で動いているように見えます。

火花海

日則溝

全長16キロの九寨溝で最も人気の観光地

日則溝の風景線は全長16キロで、ノ日朗の滝と原始林の間にあり、九寨溝の絶景スポットです。中でもおススメのポイントは五花海、真珠灘の滝、ノ日朗の滝などです。

日則溝

五花海

五花海は名実ともに色とりどりの湖で、「九寨溝一絶」という別名が与えられるほど有名です。日光、藻類、カルシウムの作用で、湖水は天然の色とりどりの美しさを現します。

五花海1
五花海2
五花海3

真珠灘の滝

真珠灘の滝は五花海の下流に位置します。滝は灘に打たれ、水の玉は真珠のように見えるためこの名前がつけられています。中国で昔流行ったドラマ「西遊記」のオープニングで、唐僧師弟が馬を引いて水を渡った場所がここです。

真珠灘の滝1
真珠灘の滝2

ノ日朗の滝

「ノ日朗」はチベット語で「壮大なる姿」という意味で、ノ日朗滝はカルシウムの沈殿でできた中国で最も広い滝として知られています。滝はまっすぐに流れ勢いもすごいのですが、真冬には独特の氷瀑の奇景が現れることから、冬とそれ以外の季節の静と動のコントラストが素晴らしい景観を演出しています。

ノ日朗の滝

則査窪溝

九寨溝で最も距離が長く、最も標高の高い景観地

則査窪溝は九寨溝の4つの観光ルートの中でも、距離が最も長く、標高が最も高い観光ルートです。そのため、ある程度時間を確保し、観光することをお勧めします。特に五彩池、長海が人気スポットです。

五彩池

五彩池は九寨溝の中で一番小さい湖ですが、色彩が一番豊富です。同じ湖の中でも青や緑、ブドウ色のような様々な色が見えます。また、青空が広がっている時には白い雲が水面に映っているのが見えます。

五彩池

長海

長海は五彩池とは逆で、九寨溝の中でも最い位置にあり、最大の湖でもあります。湖の周りの山は年中雪が積もり、湖水は墨青のような独特の色をしています。ここでは畳翠や雪峰も見え、水源は周囲の山の雪解け水です。

長海

震災遺留・88石

四川大地震の爪痕

2017年8月8日、九寨溝でマグニチュード7.0の地震が発生し、下の写真にある巨石(高さ9.2メートル、重さ522トン)が標高2654 mの山体から河谷に転落しました。この時に、転落した沿道の樹木が破壊され、えぐり取るような溝が形成されたことから、「88石」という文字が刻まれました。人々が四川大地震という自然への畏敬の念を忘れないようにするために作られました。

震災遺留・88石

九寨溝日帰りコース&スケジュール

九寨溝のおススメルート!

一日しか時間が取れない場合は、九寨溝の中でも最も有名な観光スポットを回りましょう。以下のルートが参考になります。高原地区の観光には思ったより体力が消耗しますので、必ず十分な休息後に散策するようにしてください。
さらに、朝早くホテルから出発して観光地に入りましょう。短い時間でたくさん見て回れるように、観光バス+徒歩で移動することをお勧めします。具体的な参考ルートとスケジュールは以下の通りです。九寨溝観光地の地図と照らし合わせて見てください。

九寨溝日帰りコース&スケジュール

「Y」の下:樹正溝 九寨溝観光地の入り口です。大小40余りの海子が含まれています。
「Y」の右:日則溝 九寨溝の最も主要で最も彩のある観光地が含まれています。
「Y」の左:則查窪溝 主な観光地は長海、五彩池、上季節海と下季節海です。中でも上下季節海は季節性の海子であるため、交通の便が悪いのでルートには入れないようにしましょう。

午前の行程「日則溝をメインに」

九寨溝大門を入ると、観光バスの左側に乗ることをお勧めします。行きのルートは海子が左側にあるので、左側からの景色が最高です。戻るときは右側に乗車して帰りの景色を楽しみましょう。
まずは観光バスで「五花海」まで行き、「真珠灘、鏡海」の順で回ります。その後、再びバスに乗り「長海」まで行きます。ここから「五彩池」までは徒歩で大体20分ぐらいかかりますので、景観を楽しみながら歩くといいですね。「五彩池」まで歩いたあとは、再び観光バスに乗り、サービスエリアで昼食などをとるといいです。

午後の行程「樹正溝をメインに」

樹正溝をメインに観光することをお勧めします。有名な観光スポットが最も密集し、徒歩での移動が多い溝です。ノ日朗の滝、サイ海、トラ海、樹正群海、双龍海の順に見て回ると効率的です。一通り見終えたら、観光バスに乗り、扎如寺(下車見学可能)を経由し、九寨溝の入り口まで戻りましょう。
これが、1日だけで九寨溝を大満喫しようと考えている旅行者向けのルート選択です。

九寨溝へのアクセス_

九寨溝の場所_

四川省阿堤チベット族羌族自治州九寨溝県漳扎鎮九寨溝溝口301省道のそば


九寨溝へのアクセス / バス_

成都、甘粛、綿陽の3つの場所から、九寨溝への直通バスがあります。

成都方向
成都東駅バス停、成都新南門バス停、成都茶店子バスは毎日九寨溝観光地にシャトルバスがあり、全行程440キロ、車で約9-10時間です。
成都東駅バス停毎日発車時間:8:10
成都茶店子バス停毎日発車時間:9:10
成都新南門バス停毎日発車時間:8:30
具体的なルート:
成都-汶川-茂県-松潘-九寨溝

綿陽方向
綿陽から九寨溝までの直通バスは平政バス駅で乗ります。毎日3便あり、そのうち2便は九寨溝観光地に到着し、他1便は九寨溝県城に到着しますので、切符を買うときは必ず目的地に注意しましょう。9:00と12:00に便があり、全行程は約380キロ、車で約6時間です。
具体的なルート:
綿陽-江油-平武-九寨溝

甘粛の方向
蘭州旅客輸送センター、蘭州自動車東駅、毎日九寨溝行きのシャトルバスがあり、全行程は約720キロ、車で約10-12時間です。
蘭州自動車センター駅の毎日発車時間:7:30
蘭州汽車東駅毎日発車時間:8:00
蘭州汽車南駅毎日発車時間:8:45
具体的なルート:
蘭州-臨夏-協力-碌曲-若爾蓋-川主寺-九寨溝


九寨溝へのアクセス / 九黄空港から_

九黄空港は九寨溝観光地への重要なハブ空港であり、成都、重慶、綿陽は三大中継駅です。尚、川航や国航が主な運営会社です。現在、北京、上海、西安、成都、重慶、綿陽から九寨溝まで直行便があります。

九黄空港バス情報
九黄空港は九寨溝観光地と黄龍観光地の間に位置し、九寨溝観光地から88 km(車で約1.5時間)、黄龍観光地から約50 km離れています。

観光客は九黄空港に到着した後、空港シャトルバスで九寨溝観光地に行く必要があります。尚、黄龍、牟尼溝、紅原瓦切郷、若爾蓋花湖、九曲黄河第一湾、川主寺などに直行することもできます。九黄空港には2本の空港バスが走っており、バスの具体的な発車時間がなく、満席になると発車します。空港からの移動時間は、黄龍観光地で4-4.5時間待ちます。

九寨溝まで88キロで、運賃は約200元ぐらいで、黄龍に行ってから九寨溝に行きたいなら、全行程で500元ぐらいです。
※ 価格は参考になります。

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